産卵スタイル名 |
産卵スタイル説明 |
主な種類 |
|
植物組織内産卵 |
植物の葉や枝の中に産卵する方法 |
イトトンボ科、モノサシトンボ科、
アオイトトンボ科、ヤマイトトンボ科、
カワトンボ科、ミナミカワトンボ科、
ハナダカトンボ科、ムカシトンボ、
ヤンマ類 |
- |
潜水産卵 |
水中に潜って植物内に産卵する方法で、一般的なトンボは深さ10〜20cm、15分内外。ミヤマカワトンボは深さ1m、49分の記録もあります。 |
ミヤマカワトンボ、クロイトトンボ、
エゾイトトンボ、グンバイトンボ、
アオイトトンボ、アジアイトトンボ、
オオアオイトトンボ、ムスジイトトンボ、
ハグロトンボ |
接泥静止産卵 |
静止して泥や苔に産卵する方法 |
ムカシヤンマ、サラサヤンマ、
コシボソヤンマ、ネアカヨシヤンマ、
カトリヤンマ、ヤブヤンマ、ギンヤンマ、
オオルリボシヤンマ |
接水静止産卵 |
岸に静止して腹部先端を水につけて産卵する方法 |
ヒメクロサナエ |
接泥飛翔産卵 |
飛びながら泥や砂に産卵管を接触させてその中に産卵する方法 |
オニヤンマ、キイロサナエ |
打泥産卵 |
水深の非常に浅い水面、水でドロドロになった軟泥土上に産卵する方法 |
アカネ類 |
|
連続打水産卵 |
飛翔しながら腹端で水面を連続して叩いて水中に産卵する方法 |
サナエトンボ科、ミナミヤンマ亜科、
エゾトンボ科、ヤマトンボ科、トンボ科 |
間歇打水産卵 |
飛翔しながら腹端で水面を叩いて水中に産卵する方法で、1回打水産卵すると少し移動したり休んだりして間を空けて行います |
オオヤマトンボ、コヤマトンボ、
ウスバキトンボ、ハネビロトンボ |
単一打水産卵 |
飛翔しながら腹端で水面を叩いて水中に産卵する方法で、これを1回しか行いません |
トラフトンボ、オオトラフトンボ |
|
|
停止飛翔産卵 |
腹部を水平に保って空中に停止飛翔しながら卵を産み落とす方法 |
オナガサナエ、クロサナエ、
ダビドサナエ |
打空産卵 |
打水産卵と同じように腹部を上下させて空中で産卵する方法 |
アカネ属 |
- |
遊離性静止産卵 |
水辺の樹木の葉などに止まって、卵を落下させる方法 |
モイワサナエ、ヒラサナエ |
産卵に関しては同じトンボでも数種類の産卵スタイルを使うものもいます。
特にアカネ属のトンボは、打泥産卵・打水産卵・打空産卵のうち2〜3種類産卵方法を使いこなします。
例:アキアカネ、ミヤマアカネ、ヒメアカネ、マユタテアカネ、コノシメトンボ、キトンボ ⇒ 打泥産卵+打水産卵
エゾアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボ、ナニワトンボ ⇒ 打水産卵+打空産卵
ムツアカネ ⇒ 打泥産卵+打水産卵+打空産卵 |